●3枚目CDレコーディング編●その5

11月1日

今日はレコーディング2日目。今日のゲストはスチュアート・ダンカン、ミッシー・レインズ、ABQのデイビッド・ハイヤー、そしてあのサム・ブッシュ!特にサムについては一昨日まで演奏してくれるかどうか分からない状態で、このまま連絡がなかったら諦めようとしてたところだったので、今日は皆ワクワクドキドキです☆

←engineer, Erick

そして今日から約1週間はツアーから帰ってきたABQのサウンドエンジニア、エリックとのお仕事。
彼はとても面白くユニークでフレンドリーな印象を受けました。31歳のそんな彼とNFBは年が近かったせいか、皆意気投合! 今回はエンジニアとしてだけではなく、ミュージシャンとしても参加してくれましたよ!

←musician, Erick

最初のゲストはミッシー。ご存知のように彼女はIBMAのベストベーシストプレイヤーを5回も受賞しており、ブルーグラスだけではなくジャズやスウィングベースもこなします。 彼女には3曲録音してもらいましたが、全曲ともスムーズに終える事ができました。彼女のベースソロもありますのでお楽しみに!


ミッシーと入れ替わりに2人目のゲスト、スチュアートがやって来ました。
彼とは今までに何回か会った事はありますが、一緒に演奏してもらうのは今回が初めて。彼はこのスタジオへ来る前に別のお仕事があったと言う事で、そこで使った色々な種類の楽器達を持ってきていました。 楽器を置くなり「バンジョープレイヤーは誰?」と聞かれ「とても珍しい古いバンジョーを持って来たから後で見せてあげる」と美雅に得意気に話していました。
アリソン曰く、彼は色々な珍しい楽器を持っており、それを人に見せるのが好きだとか。。。(笑)


テキパキと録音をこなしていく彼はさすが人気レコーディングアーティスト!フィドルの音も最高です♪ ツインフィドルの部分も少々手こずっていましたが、楽譜なしで全部ハモっちゃいました。。。
丁度この日はスチュアートの友達2人も来ており、その一人はオーストラリアのバイオリン製作者。もう一人は昔ボブディランと一緒に演奏していた、と言うスチールギタープレイヤーです。
バンドで何度か来日した事のある彼からAbigail Washburnのニューアルバムをもらいました。 彼女は中国でも音楽活動をしてるようです。ベラ・フレックの彼女だよ、とも言ってましたね。
スチュアートが録音中、彼らと色々な話しで盛り上がりました!


しばらくするとサム・ブッシュが登場!『うわ〜、本物やん!』と彼を目前にして、恐れ多いやら嬉しいやらでとても緊張してしまい、何を話していいのやら上の空。・・・と言うのも今回のCDには絶対ゲストで演奏して欲しい一番のプレイヤーだったし、私達は小さい頃からニューグラス・リバイバルのファンなのです!
そんな緊張をほぐしてくれるかのように、彼の面白いジョークや話しが無尽蔵に出て来る出て来る(笑) 話によると、サムはこのスタジオ(現在はCompass Studio)が初めて録音した場所なんだ、とも言っていました。

中でも娘さんのボーイフレンドのコンサートに行った時の話しには皆大ウケ!! お喋りで明るい彼には予想外でした。彼にはブルーグラスのスタンダード曲を演奏してもらいましたが、もちろん録音中は皆彼に釘ズケ。。。ニヤけてしまう程の凄腕プレイでした!


そして録音後はサイン会! ブルーグラス関係の友人や自分達へサインをしてもらいました。この日はナッシュビルへ旅行中の「北海道大学ブルーグラス研究会」の土屋君も見学に来ていました。彼はラッキーでしたね。
そしてベース担当でミサの夫の洋平がサインをしてもらおうとすると、サムが「君はどこの出身?」と聞いたので「サッポロです」と言うと、サムが日本へ演奏しに行った頃の事を語り始めました。一番最初に日本で演奏したのは1976年だとか。。。その後もどんどん話が盛り上がり、とても楽しい一時でした。


それからABQのドラマー、デイビッドがやって来ました。今回のCDには是非ともドラムやパーカッションを入れたいという願望がありましたので、彼がどんなサウンドを作ってくれるかとても楽しみでした。 曲調によってドラムやパーカッションを使い分け完璧な仕上がり!今までにないNFBサウンドができ たのではないでしょうか?皆、大満足でした。


今日は前日よりもスムーズに録音が終わったので、全曲終了したのが19時くらいでした。この時点で皆かなり疲れていたのでこのまま家に帰ろうかと思いましたが、今夜はアリソンがベネフィットコンサートで演奏するとの事。それにはジョンコーワンなども出演すると言う事だったので、観に行かないわけにはいきません!アリソンにお願いしてみるとOKの返事をもらい、ゲストリストに名前を載せてもらいました。但し、アリソンが演奏中にハンナちゃんの子守をするというのが条件だったので、由美がその子守役を。。。

←Poster

このショウは津波で被害にあった子供達へのベネフィットコンサートで、アンドレア・ゾーンらがプロデュース。最近アリソンが経営するコンパスレコードからもこのCD「hands acrossthe water」がリリースされており、ジェリー・ダグラスやブライアン・サットンなど多くのミュージシャンが参加しています。


「hands acrossthe water」CD↑

私達が会場へ着くと、アンドレアのステージがすでに始まっていました。それからダレルスコットに続きアリソン・ブラウン・カルテット。このショウで一番ノッていたバンドでしたね!彼女のライブはもちろんCDで聴くよりもドライブ感があって素晴らしかったです。恒例になっているハンナちゃんの出演。 一番最後の曲で歌う事になっていたのですが、間違って出番の前にステージに出て行くというハプニグ。。。由美はワイルド化したハンナちゃんに苦労していたようです(笑)
実際、楽屋ではこのショウの主催者の子供でもある、ハンナちゃんのお友達の男の子の子守もしていたので、大変!アメリカンキッズはとってもワイルドですね〜(笑)しかし、楽屋ではダレル・スコットやジョン・コーワンと彼のバンドメンバー、ウェイン・ベンソン、ルーク・ブラ、シャッド・コブ、デニス・クラウチ、ノーム・パイクリーなどに会えてラッキーでした。 ジョン・コーワンバンドがこのショウのトリ。フィドルにシャッドが加わり、更にグレードアップしていました!私達は満足感一杯で会場のベルコート・シアターを後にしました。

明日はいよいよトラッキング最終日。パム・ガットとアリソンをゲストに迎えます。 そしてベース弾き洋平の生まれて初めてのレコーディング。。。さてどうなる事やら?!

〜つづく〜



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