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 今回は私(美雅)が車の免許証をアメリカで取得した経緯を書いてみます。日本にいる時は車を運転しょうとも思わなかったし「免許は絶対に取ったらいかんぞ」という父の言い付けもありました。しかしいちばんの理由は自動車学校に通うお金がなかったことです。
 ところが絵美は3年前に、父には内緒で自動車学校に3ケ月近く通い免許を取りました。しかし、な、な、なんと30万円もかかったそうです。私は$200弱(約2万円)で手に入れましたけど...。

仮免許証
 96年夏、ナッシュビルで2枚目のCD、“Separate Times”の録音を終え、3人で日本に帰り、私だけ97年の冬にナッシュビルに戻りました。借りていたアパートから車で5分のところに学校(ナッシュビル・テック)があったので、学校にはバスで通うことにしました。

 ところが、そのバスが遠回りをするものだから学校の前のバス停に着くまでに1時間以上もかかるのです。しかも、1時間以上も遅れたりすることがあるし、まったく当てにはなりません。歩いたり自転車を使ったりしましたが、歩道がないところが多いので危ないのです。それで本腰をすえて車の免許をて取ることにしました。(実はこの時点では筆記試験にパスし仮免許は持っていました)

 95年の冬、IEI(ナシュビルにある語学学校)にいた日本人の友達10人程の団体で、筆記のテストを受けに行きましたが、彼等はもうすでに5回程そのテストに落ちていて、必死に勉強してたのを覚えています。この筆記試験は、何回受けてもたったの$16。(今は$19)最初はコンピューターでのテストで、ほとんどの人は落ちるくらい難しいらしいです。そのテストで落ちると、次回からはペーパーテストになります。この筆記試験では、同じ問題が出るのでそう難しくありません。

 それで、私の番が来たのでコンピューターに向かってテストをし始めました。このころはまだ英語が分からなかったので、辞書を片手に受けました。(今はこのナッシュビルでも日本語で受ける事ができます)スクリーンには、“7回間違うとアウト”と書かれてあり、気づくと私はすでに5問も間違えていました。

 「やばいっ」と思い、あせっていると、いきなり後ろから誰かが小声でつぶやいています。「C.That‘s C」「えっ、誰?」と思って振り替えると、すでにテストを終え、合格したらしいアメリカ人のおじさんが、私の画面をみて答えを教えてくれているじゃないですか?!

 黙ってそのおじさんの言っている回答をコンピューターにインプットすると、確かに合っている! 調子に乗ってそのおじさんを当てにしながら問題を解いていくと、たまに間違っていたりして、「あれ?おかしいな」などとおじさんもあせってました。あっという間に全問を解き終わり、画面にはなんと“合格”と出ていました。やったー!
 でも、こんなんでいいのだろうか・・・

中古車購入
 仮免を獲得したので、お次は実技試験。でも、実技の前に車をゲットしないといけません。もちろん中古車です。これにはかなり時間をかけて探しました。友達の友達が働いている所に、かなり安い価格の中古車が置いてありました。値段は3700ドル。

 ミドル・イースト系のおじさんが、「キャッシュで払うと3000ドルでいいよ」と言ったのでそれに決めようと思っていると、またその友達が値切って、なんと2300ドルでオーケーをもらいました。早速、アリソンとゲイリーにその話をすると、安全かどうかを確認するために、そのディーラーまで飛んできてくれました。それで「オーケーだ」ということで購入しました。でもこんなに値切っていいのでしょうか?・・・まるで美砂みたいな友達でした。

美雅の車

実技試験
 日本人の友達から「個人で運転を教えている先生がいるよ」との情報を得て、早速その人に電話しました。先生はアパラチア山に住んでいるような感じの人で、かなりの南部なまりでした。話し出すとなかなかフレンドリーで、しかも彼はナッシュビル・テックの生徒でした。

 90分で50ドルということで、練習の1日目はパーキングから40分かかる所までのドライブ。これまでほとんど運転したことがなかったので、前夜は眠れませんでした。運転中に先生はノンストップで話しかけてくるので、集中できない・・でもこれが良かったせいか、順調に運転することが出来ました。
 「日本人の生徒を受け持った事が何回かあったが、彼等は初めて運転するのに、かなりうまいよ」と言っていました。

 何日か後に2回目の練習をしました。「今日はダウンタウンまで行くよ」とのことで、あのややこしいストップサインから渋滞の中をみっちり運転しました。これは、かなり疲れました。

 3回目でレッスンは終りでした。先生は「君は3回で十分だよ」とのことで、いきなりハイウェイ(高速道)を走らされました。日本のハイウェイと違ってこちらは超デカいトラックがビュンビュン走っているし、事故にあったトラックが道端にデーンと横たわっている光景をよく見ていたから、かなり恐怖でした。

免許取得
 その後、ドライバーズ・テスティング・センターへ行って運転のテストを受けました。警察官を隣に乗せて10分くらいそこらあたりを回るだけです。こんなんで本当にいいんだろうかと思うほどでした。
 いままで無事故、無チケットを保っていますが、ここには危なっかしい運転をする人がかなり多いので、「そういう人に注意して」運転しています。現在は由美が免許を取る練習をしていますが、彼女はこれらに対応できるかな?


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