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<ワークショップ>
 
IBMAウィークは大きく分けて、前半のいろいろな業界関係のセミナーや見本市や新しいバンドのショウケースと、木曜夜のIBMAアワードショウを境にして、金曜日から日曜日までのファン・フェスの2部に別れています。
 今回はファン・フェスでの、それぞれの楽器のワークショップについて一人一人に書いてもらいます。

フィドル
 
今年は2回のフィドル・ワークショップが予定されていて、1回目はティム・オブライエンとスチュアート・ダンカン(私はおしくも見逃してしまった・・・)、そして2回目はマイケル・クリーブランドとサラ・ワトキンス、そして私、中島由美の3人がデビッド・グリアーの伴奏で行いました。

 実はワークショップの責任者から前日、突然出てくれないかと言われ、私はただあせってばかりいました。通訳はちようど通りかかった四方敬士さんにやってもらいました。

ワークショップ
 マイケルは14才で目が不自由な子だけど、彼はそんなハンディキャップを持っているとは思えないようなすごいプレイをするし、ジョークがうまい!

 そしてサラは13才でクリス・シーリーのいるニッケル・クリークのフィドル弾き。一昨年も私はサラと一緒にこのワークショップに出たけど彼女の上達ぶりには驚かされてしまった。

ギター
 
ジャック・ローレンス、スティーブ・カウフマン、そしてデビッド・グリアー。途中からしか聞けなかったけど凄かった。一番ビックリしたのは最後に3人で『ボーモント・ラグ』をした時に3人でずーっと回してて、ジャックの番の時に彼が「もう弾けない」と言ったことだった。

 スティーブはプリングオフをバリバリ使いまくってて、そしてデビッドは・・・ただただ“たばこ”ばかり吸っていた。彼は人並み外れたヘビースモーカーだったのだ! どうして、こうトニー・ライスといい、デビッドといいギター弾きはタバコばかり吸うんだろう?

 そうそう、タミー(ファサート)が「ダン・クレアリーは話し出すと止まらない。彼はおしゃべりで有名」と言っていた。ダンは一昨年のワークショップに出てたけど今年はいなかった。ギター弾きって変わり者が多いような気がするのは私だけかねぇ?(あんたも充分変わっとうよ=絵美)

マンドリン
 
1回目はブッチ・バルダサリを中心に、デイル・レノやデビット・マクラフリン、そしてあのクリス・シーリー。2回目はロニー・マッカリーを中心にラディム・ゼンクルと、またまたクリス。

 私はファン・フェスの練習などで、どちらも見のがしてしまったけど、父の後輩で元福岡のマンドリン奏者、今はニューヨーク在住の谷口さんという人が録音したものを日本でじっくりと聞きました。クリスは文句がつけようのないプレイをしていたのは言うまでもないでしょう。本当にすごかった。


 
バンジョー
 
ビル・エバンスやマーフィー・ヘンリーを中心にサミー・シーラーやビル・キース、トニー・ファタードなど多数豪華メンバーに、ゲストとしてトニー・トリシュカ!

 トニー・ファタードはワークショップ終了後、気前よくタブを子供ピッカー達に配っていた。(もちろん美雅姉ちゃんももらったらしい)詳しい事は美雅姉ちゃんがいないのでわかりません。

 それと「インターナショナル・ワークショップ」というのもあり、ロシアのククルーザ、チェコのセカンド・グラス、そして中島ファミリー・バンド。それぞれ自分の国の音楽をブルーグラスにアレンジして演奏し、質問を受けたりした。最後には一緒にジャムをした。
  

<ユース・アクティビティーズ>
 
これは23〜25日までのIBMAファン・フェス中、会場の近くの場所で行われる子供向けステージ。私が見たのはまず、ジョッシュのバンド、カパー・クリーク・レコードからアルバムも出しているジョッシュ・ウィリアムス&ハイ・ギアー・バンド。 

 久しぶりだねぇジョッシュ。背も高くなり、しっかり自分でMCしたりして、成長したねぇ、演奏が終わるとCDでも買おうと思って美雅姉とお金を出していたら・・・「なんでお金を出しているんだ」とジミー・マーティンとマック・ワイズマンをたして2で割ったような怖いおじさん・・・。

 一体何者?私は後ずさりしつつも「We want to buy Josh's CD」と言うと、「お金はいらない、そんな大金を持ち歩くな」とCDを突き出され、迫力負けして受け取ってしまった。Who are you?名札を見ると「〜Williams」って。え〜!この人、ジョッシュのお父さん?名札がなかったら近くの人に助けを求めて警察を呼んでいたところだ。もしかしたらジョッシュも中島家のよううな怖い父にしごかれているのでは・・・?


クリス
 ここのステージではクリスのバンド、ニッケル・クリークやロシアの子供バンド、チアフル・ディリジェンスなども演奏していた。そしてこのスケジュールに「日本文化」がもうけられ、みんなで歌ったり「折り紙教室」「浴衣の着付」などをした。

 ここで出てきたのがクリス・ヘンリー。バリバリのビル・モンロー・スタイルのマンドリン・キッズ・ピッカー。彼と遊んでいるうちに、「一緒に演奏しよう」という事になり『ローハイド』をした。彼はこの時「英和辞典ー英語版」を見て「おろかな!バカな!」と、うれしそうに日本語をしゃべっていた。


写真上は左よりギター伴奏者のデビッド・グリアー、マイケル・クリーブランドとサラ・ワトキンスそして由美。写真下はクリス・ヘンリーとNFB.

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