dochu-11

 IBMAウィークの期間中、月曜から日曜まで、メイン会場のホテルの中はアチコチでジャムの花盛り。ブルーグラス・アンリミテッド誌や各レコード会社、また各地のサークルやバンドが、ホスピタリースゥーイといって、ジャムの場所と、ただの食べ物とおつまみを用意している。

 また、 IBMAも広い宴会場をいくつもジャム・スペースに開放しているし、ロビーや通路でも、所かまわずジャムが始まる。ジャムは4人共別々に行動していたので、それぞれ出会ったジャムでの印象的だった事を書きます。
 
ゆみ
 
ジャムをしようとウロウロしていると、クリス・シーリー、サラ&ショーン・ワトキンスや月曜夜のコンテスト、ショウダウンで優勝した“ソルトリック”の人達が一緒にジャムをしていた。私と美雅姉ちゃんがそれを見ているとサラが「一緒にやろう」と言ってくれて、ジャムをした。

 演奏していると、どこからかドブロの音が聞こえるけど、どこを見てもドブロを弾いている人なんて一人もいない。
クラーク

おかしいと思ってよく見てみると人の影に一人のかわいいい男の子がドブロを弾いている。この子がまた、メチャメチャうまい!!力強い音でしかもバックアップもよく出来ている。

えみ
 
私がジャムで特に目についたのは、やはりあのクリス・シーリーを中心に子供ピッカー達が一生懸命弾いていた事でした。以前よりもかなり子供ピッカーが増えており、それでみんなむちゃくちゃ上手いからよけい驚いてしまいました。

 そのジャムにも加わっていた15才のマンドリン弾きと14才のフィドル弾きの兄弟と出会い、ジャムをしているとピーター・ローワンやジーン・ウートン、そしてあのロイ・ハスキーJr.までやってきたから、私は少々顔がひきつきながらも一生懸命弾きまくりました。

 その15才のアダムというマンドリン弾きはブルーグラスを始めてまだ2〜3年ということで、あまりブルーグラスのレパートリーは少ないようでしたが、ジャズが好きで、かっこいいフレーズを使ったり、あのオレンジ・ブロッサム・スペシャルをアレンジしながらやっていたのはとても印象的でした。

 そうしていると、マーフィー・ヘンリーの息子、クリス・ヘンリー(m)と1年ぶりに再会し、相変わらずバリバリのモンロー・スタイルとアダムのジャズっぽいスタイルとの間にはさまれ、3人で明け方までマンドリン・ジャムで楽しみました。

みさ
 
私はゆり子サンと一緒にいろんな所に行ってジャムを見て楽しんだ。まず行ったのはピーター・ローワンのジャム。そこには渡辺敏雄さんや、谷口敏郎さんなどが一緒にやっていた。

 またピーターはよく歌う。しかも日本酒飲みながら・・・彼からアンクル・ペンの墓に咲いていたという貴重な花の種をもらった。そして私がむちゃくちゃの英語で「今、日本は水不足なんですよ」と日本の近況を話すと、「カリフォルニアも今は水不足なんだよ!」と言っていた。

 それとホテルのプールの横で、えみ姉ちゃんと秋元慎さんと谷口さんと宮崎勝之さんとアダムとのマンドリン・ジャムを見た。ヒェ〜もうみんなバリバリ、ジャムりまくっていた。通りすがりの人なんか「スッゲェー」とでも言いたげな顔をしていたくらい。

 以上、4ヶ月に渡り、IBMAウィークの話でした。でもやっぱり「百聞は一見にしかず」、思いきって会社&学校を休んで一度行ってみるべきですね。

 お金がたまるまで待っていたらその時はもう年をとって体がついていきません。一発ドーンと借金して行くべきです。うちも夜逃げ寸前ですけど大丈夫、大丈夫。みんなで借金すれば怖くない!
 えー、まだまだ続きます!

Home

Top

Back

Next