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 みなさん、こんにちは次女の由美です。久し振りのリポートです。
7月に入ってからは、テネシー州で行われているブルーグラス・フェスティバルに毎週のように行っては楽しんでます。

 7月28日(土)はケンタッキー沿いのJames Townというところへ行ってきました。アメリカ人の友人の話によると、この町はみなが従兄弟同士といわれるくらい小さな町で、住人はみんなが顔見知りだそうです。日本の田舎と同じですね。

 前回のレバノンのフェスから一緒している前田宏樹くんと姉の美雅と3人でガス・ステーションで何度も尋ねながら、結局3時間もかかってやっとこさJames Townのフェス会場に着きました。

ポスター

 Bluegrass & Crafts Festivalのポスター。スケジュールやコンテストの賞金額が明記してあります。また今回はラリー・スティブンスン・バンドがゲストでした。

 ここをクリックすれば大きな画像になります。

 さっそく楽器を取り出しバンド・コンテストのための練習を始めました。すると私達のまわりに人々が集まってきて練習どころではなくなりました。しばらくしてからその中のおばさんが「バンド・コンテストには出ないの?」と聞きましたので「出たいのですけど」と答えましたが、実はバンド・コンテストは前日の金曜日からすでに始まっていてエントリーはできませんでした。そこで3人それぞれの楽器コンテストにエントリーしました。

 楽器のコンテストの最初はマンドリン部門であるため宏樹君と美雅姉(ギターで伴奏するため)が練習を始めました。一人になった私はジャムをしている場所を探していると20歳ぐらいの男の子がフィドルを持ち、おじいさんのギターで練習していました。そのおじさんは先ほど私達3人が練習をしていたときに見ていて「自分の孫もフィドルを弾くんだよ、あとで紹介するから」と言っていた人でした。

 その Willieと名の男の子がAshokan Farewellが弾けるかと聞いてきたので弾いてやると「教えてくれ」といわれたのでず〜っと弾いていました。このとき、Willieから「コンテストでは速い曲と遅い曲を弾かなくてはいけないけど、何を弾くの?」と聞くので速い曲はBill Cheathamと決めていましたが、スローな曲はまだ決めかねていましたのでこのAshokan Farewell と答えました。そしてまだ思うように弾けないWillieと何回もこのAshokan Farewell を弾きましたのが、あとで役に立とうとは・・・。

 宏樹君が出場するマンドリンのコンテストはWillieとの練習で見れませんでしたが、見事4位に入賞です。1位はCody Kilbyという20歳くらいの男の子。彼は有名なミュージシャンとCDを出してるそうです。彼は私達がいままで行ったフェスで必ず見かけており、コンテストで賞金稼ぎをしているようでした。先週のフェスでも600ドル獲得したと聞きました。

 そして2位には弾き始めて1年半という8歳くらいの女の子で、上手なのにビックリしました。美雅姉が出場したバンジョー部門はすべて男性でプロも参加していたようです。残念ながら入賞はなりませんでした。

 そしていよいよフィドル部門です。まずくじで出場順を決めましたが、私は運良く5番目でした。小さな6歳くらいの女の子やVassar Clementsの付き人らしき人、そして一緒に練習したWillieの7名がエントリーしていました。自分の出番が近づくにつれだんだん緊張して行くのがわかります。まして私の前の人が素晴らしいワルツの曲を弾いたものですから、なおさらでした。

ジャムセッション

手前左の後ろ姿が美雅、その影になってるのが宏樹君。中央の女の子は2位になった子。

ここをクリックすれば大きな画像になります。3世代にわたるジャムセッション。日本では見れるかなこの光景は

 まずAshokan Farewellを弾きました。ギターの伴奏は宏樹君にお願いしました。Bill Cheathamではギターと少しズレましたが、まあ満足のイク演奏でした。フィドルをしまい、客席に行くと「Yumi Nakashima and Willie Sears」というアナウンスが聞こえました。近くに居たおばさんが「もう一度演奏するのよ」と教えてくれました。なんとあのWillieと同点1位だったのです。

 曲はFire On The Mountainを選びました。思ったよりうまくできました。しばらくして「First place goes to・・・・Yumi Nakashima!」とのアナウンスがあり、賞金100ドルを頂きました。初出場で初優勝です。

 次週はナッシュビルから30分ぐらいのところにあるFranklinのフェスに行ってきますので、またリポートします。


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