皆さん、こんにちは。先週からナッシュビルでは朝晩とても涼しくなってきました。特に夜は長袖を着ないと寒い時もあります・・・。日本はどうなのでしょうか?
先日からナッシュビルのアメフトチーム、タイタンズのプリシーズンゲームが始まっており、これからフットボールでとても賑わってきます!さて今回はライブレポートとベラ・フレックのUSA TODAY紙の記事についてお送りします。

 『ライブレポート』

今月上旬、ダウンタウンの3番街にある「3rd & Lindsley」というライブハウスへ行ってきました。今、私が最も注目している若手フィドルプレイヤー、ケイシー・ドゥリンセン(ティム・オブライエン、スティーブ・アール、レフトオーバー・サーモン等のバンドでツアー同行中)が「Blue Merle」というバンドで演奏するからです。始めはこのバンドはブルーグラスのバンドなのかどういうジャンルのバンドかもよくわからず、とにかく「ケイシーのプレイが生で一度見て見たいっ!」と思うがまま行ってみましたが、少し期待ハズレでした・・・。というのも、このバンドはポップ系の若者バンドでマンドリンやフィドルそしてピアノ、ドラム、ギターで構成されていてサウンド時には良かったのですが、フィドラーの私から言わせてもらえばケイシーはエレキバイオリンを使っていて、本来の彼のFiddlingが見れなかったし、ソロもあまり取ってなかったという物足りなさがあったからです。彼はこのバンド以外にも「Wise Child」や「Tim OBrien」でフィドルを弾いているので、次回チャンスがあれば是非また足を運んでみるつもりです。

それから3日後、今度はステーション・インでジョン・コーワンバンドの演奏を見て来ました。ナッシュビルでは彼の演奏をあまり見る事は出来ないので滅多にないチャンスでした!ステーションインでは通常9時からバンド演奏開始予定ですが、きちんと時間通りに始まった事はまず無いと思います・・・・。(この日も30分遅れで始まりました。)ですから、9時少し前に行けば席もまだあるだろうと思って行ったのですが、すでに満席状態で結局ステージ脇の席しか残っておらず、そこで渋々ながら見ることになりました・・・。バンドメンバーはNoam Pikelney、Luke Bulla、Wayne Benson、Jeff Autryでした。フィドルのルークもケイシー・ドゥリンセンと同様、今、注目の若手フィドラーです。(この二人は「Wise Child」というバンドで一緒に活動しています)このジョンコーワン・バンドではかなりルークがフューチャーされているようで、フィドルの他にもギター&ボーカルで頑張っていました。私は幼い頃からニューグラス・リバイバルが大好きだったので「Four Days Of Rain」を演奏した時はとても感激してしまいましたっ!

『ベラ・フレック---USA TODAY紙の記事』

先日、友人が「由美がとても興味のある記事を見つけたよ」とUSA TODAY紙を持ってきてくれました。その記事の内容はベラ・フレックのミュージックビジネスについて。Bela Fleck and Fleck Tonesはこの夏、アコースティック・プラネットツアーをYonder string Band他と一緒に行っており、8月末にはナッシュビルにもやって来ます。(私は仕事を休んで行く予定です!)彼らはこの夏のツアーで年間に行うツアーの40%の収入を得るそうで、主に演奏場所は動物園、劇場、公会堂、遊園地等です。そして彼らにとって夏休みが終わる前までが一番の稼ぎ時で「このデジタル化した世の中新しいCDは話題を集めるが、多くの若者はインターネットによりその曲を得る事ができるのでCDよりもツアーで多くの収入を得ている」のだそうです。(ちなみにバンドの収入源はコンサート&ツアー70%、CD 20%、マーチャンダイズ 10%) 彼のビジネスの強みは異なった聴衆を持つことで、それがとても良いビジネスプランになっているそうです。例えば、彼らがブルースの曲を演奏したとすると、「ブルースファンを100%満足させる事はできないがその15%は確実にバンドを気に入ってまた聴きに来てくれる」のだそうです。他の音楽スタイルにしても同じで、これはブルーグラスにも言えますね。実際、私がそのうちの一人ですから・・・。また彼らのコンサートやライブではテーピングを許可しているそうで、ベラ曰く、「こうする事でファンの増大につながる」という事です。

この夏、アメリカではツアービジネスがあまり良くなく、ブリトニー・スピアーズやクリスティーナ・アギュレラ等の有名な歌手のツアーもキャンセルされており、それはどうも高価なチケットが原因のようです。このビジネスは4月に20%から50%にまでも落ちているそうですが、Fleck Tonesには全く影響していないようです。 彼らにはヒット曲、ゴールデンアルバム、またラジオなどでは多くのエアプレイもありませんが、多くのファンを持つことで、多くのコンサートやライブチケットを売ることができます。チケットも平均して約$35で、中には$18のところもあり、ちなみに今度私が行く彼らのコンサートではでスポンサー付きのあるイベントなのでたったの$8です!

しかしながら、来年は今までの15年間の中で初めてツアーをストップするようです。その理由にバンドメンバーがもっと其々の家族との時間を増やす為と、ベラの新しいクラッシックアルバム製作の為だそうです。ですから来週行われる彼らのコンサート、何がなんでも行かなければなりませんっ!!次回はその模様をリポートできればと思っています。お楽しみに・・・。

(訂正)

ギターは以前カーターファミリーの親族がカントリーミュージック・ホール・オブ・フェイムに貸していたようなのですが、それを売りに出すことになりグルーンギターが代わりに売っていたようです。そして最近、そのギターはMurfreesboroに住んでいるあるビジネスマンが買い取り、「メーベルのギターはカントリーミュージック・ホール・オブ・フェイムに戻すべきだ」とそれを寄付し永久展示されることになったそうです。

 今回の「FROM ナッシュビル」はいかがでしたか?次回をお楽しみに!

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